ナイロン66の結束バンドで使用した場合の耐久性

結束バンドは、樹脂の柔軟性を活かした締め付けやすさ、耐久性の良さから従来の紐結束に代わり配線結束用資材として使用されています。

使用される材質は、ナイロン66が一般的に利用されています。結束バンドの耐用期間に関する質問を受けることがありますが、耐候性予測をすることはできます。耐候性を判定する要素は、各項目にて予測寿命を算定します。項目には、結束する直径・荷重の負荷・振動に対して・化学薬品・日光への露出・湿度などで判定されます。

ナイロン66の予想寿命は、1~2年と他の耐候性ナイロンやポリプロピレンに比べて寿命が短いとされています。ナイロン66は乾燥するほど脆くなるという結果が出ています。高温・高湿度の状態では、使用した結束バンドは、加水分解が生じて脆弱化して寿命が短くなります。耐薬品性については、イソプロピルアルコールに強く酸化カルシウムなどに強いという結果が出ています。耐熱性に関しては、60℃から85℃までの温度では使用に耐えることができます。

素材によって強さが違ってきますし、環境の変化にもよりますがナイロン66は、2年以内の範囲で使用するのが最も適しているという実験結果が出ています。太陽光発電のモジュールから配線されるケーブルは、架台に結束バンドを利用して固定されます。この場合の結束バンドは、耐候性の強いポリプロピレンが用いられることが多いです。ナイロン66は、耐候性に弱くモジュールなどの熱が出る環境では使用しないほうがいいです。

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