結束バンドとは電線やケーブルなどを束ねてひとまとまりにするために使われている道具です。

日本では結束ひもとも言われます。材質によって異なりますが、それぞれ対候性、耐熱性、耐湿性、耐化学薬品性、耐放射性などに優れたものがあります。用途によって適したものがあるため、使用目的によって選ぶことも大切です。結束バンドのなかにはそれぞれ作られている会社によってブランド名が定着しているものがあります。つまり結束バンドのブランド名を登録商標しているものです。

登録商標されているもののなかでもっとも歴史が古く有名なものはタイラップと言われるものです。タイラップは１９５８年に誕生し、高品質のナイロンに加えて厳選された材料のみを素材として作られています。アメリカのトーマスアンドベッツ社で発明されたものです。このようなことから結束バンドと言えばタイラップを連想する方もいます。

タイラップのほかで登録商標されている有名なものにインシュロックと言われるものがあります。インシュロックはヘラマンタイトン株式会社のブランド名で配線固定具なども含めた総称です。結束バンドのみを言う場合はインシュロックタイと呼び区別されています。もともとはイギリスで作られていましたが、現在は本社が東京にあります。インシュロックは一度、結束すると取り外しが難しいためニッパなどを使用します。ほかの有名なブランドではコンベックスやパンダイが有名です。