lanケーブルの速度と伝送帯域の違いとは

lanケーブルは種類ごとに伝送速度の最大値が決められているので、インターネットの通信速度に応じたタイプの製品を選ぶ必要があります。

インターネット回線そのものが高速でも途中に速度が遅い規格のlanケーブルを接続してしまうと、実際に使用する際の通信速度は一番遅い部分に制限されてしまうからです。現在販売されているlanケーブルの規格にはCAT5~CAT7Aがあり、一番速度が遅いのはCAT5の100Mbpsです。通信速度に違いが出る理由のひとつは、導線を伝わる信号の周波数(伝送帯域)が異なるからです。

インターネットの情報は0と1のデジタル信号に変換され、電気的なスイッチのオンとオフで区別します。短時間でスイッチを切りかえることで、同じ時間でも多くの情報を送受信することができます。例えば一番遅いCAT5のケーブルで使用可能な伝送帯域は125MHzです。これは1個の信号を送信するために少なくとも8n(ナノ)秒の時間がかかることを意味します。

CAT6eやCAT7などのように通信速度が速い規格になると、使用可能な伝送帯域(周波数)が高くなります。高速通信が可能なCAT7A規格のlanケーブルの伝送帯域は1、000MHzで、1n秒(10億分の1秒)の間に0と1の信号を切り替えることができるようになっています。一見同じように見えるlanケーブルでも、規格ごとに通信可能な最大速度が決まっています。使用する機器や回線の速度に合わせて、適切な性能の製品を選ぶことが大切です。

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