結束バンドの構造について

結束バンドといったものをご存知でしょうか。

これは留め具の一つで、色々なタイプがありますが、概ねナイロン製の細長くて平たい棒状のもので、ケーブル類などを束ねることの出来るものが一般的です。家庭内でもDIYをする人ならよく使うでしょうし、産業界でも使われます。例えば機械製品の中にある何本もの配線を固定せず、宙に浮かした状態にしておくと、弾みで断線したり、内部にモーターなど高速で回転するものがあると巻き込んで破損する恐れもあるので、結束バンドを使って一本になるよう束ねたり、取り付け穴のあるタイプを使って動かないように固定したりします。

さてその構造はどうなっているのかというと、一般的な結束バンドは、三つの部分から成り立っています。手にとって見るとわかると思いますが、片方の先には立方体のようなものが付いており、もう片方はそういったものがなく、やや尖っています。その立方体のようなものが付いている部分を「ヘッド」と呼びます。そしてもう片方の尖っている部分は「テール」と呼びます。頭としっぽということです。真ん中部分にも名前が付けられており、そこは「バンド」または「ストラップ」とも呼びます。

ヘッドからバンドにかけては真っ直ぐですが、テールは少し折れ曲がっています。折れ曲がった方向に丸めていってテールの先端をヘッドにある穴に通します。テールを入れただけでは真っ直ぐの状態へ戻ろうとする力ですぐに穴から抜けてしまいますが、バンドの部分に差し掛かると戻らなくなります。というのは、バンドの片面は、ぎざぎざ状になっており、ヘッドの穴にあるストッパーに引っかかって、入れる方向には入るものの、抜く方向には行かないような構造になっているからです。こういった構造になっているので、容易には解けることがなく、しっかりとケーブル類などを束ねることが出来ます。

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