lanケーブルのノイズ低減を実現するUTP

UTPとはUnshieldedTwistedPairの略で、lanケーブルの内部の仕様を表わす用語です。

lanケーブルへの電磁波などのノイズの混入を防ぐにはいくつかの方法がありますが、UTPの場合は2本の芯線を1組のペアとして、それを4組程度ツイストさせるように絡み合わせ、さらに漏電を防ぐための絶縁体とケーブル表面のポリエチレンや塩化ビニールなどを合わせた総合的なパッケージでノイズの低減を図りながら伝送速度の損失を防ぎます。

その一方でShieldedTwistedPairの略であるSTPのlanケーブルの場合は、UTPと同様の構造に加えて芯線をアルミニウムなどの皮膜で覆ってシールドを施し、より強力にノイズの混入を防ぎます。

UTPのlanケーブルはアルミニウムなどの皮膜が省かれている分、STPと比較してノイズの遮蔽能力はやや劣るものの一般家庭でのパーソナルユースには全く問題ない程度の能力を持っているのと同時に生産コストが抑えられるためリーズナブルな価格で購入できるのもメリットです。

しかし、昨今ではスマートフォンやタブレットをはじめ無線ルーターなどの普及に伴い、一般家庭でもlanケーブルへノイズが混入する原因となり得る機器が多数混在している環境でネットワークを利用するケースが増加しており、より質の高いネットワーク環境を構築する目的からパーソナルユースでもSTPを選択するユーザーも徐々に増えています。

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